快適な住まいに窓は重要

ガラスと熱移動-02

一方で、冬は室内のあたたまった空気の半分近くを窓ガラスが放出してしまいます。

暖まった熱は、外の冷たい空気のほうへ移動してしまうのですね。
急激に窓ガラスの付近では熱が下がるため、結露も発生します。結露を放っておくとカビが生えてカーテンやクロス、フローリングに広がり、それらを傷めてしまいます。他に、人の体にもアレルギーやぜんそくといった影響を与える場合もあるようです。

これらを防ぐには、窓から熱が逃げないように工夫をする必要があります。
つまり、断熱です。

断熱するためには、厚手のカーテンをぴったり床まで隙間なく閉めてしまうことが効果的です。
他に、エアキャップ(ぷちぷちした梱包材です)や、プラスチックダンボール、断熱シートを窓ガラスに張り付ける……といった方法があります。
これらのマイナス点は、カーテンの場合結露を防げないこと(よりひどくなる場合もあるようですね)、エアキャップやプラスチックダンボールを取り付けることで見栄えが悪く、外の様子は見えなくなること。

もっともお手軽と言える方法は、「窓断熱スプレー」を吹き付けて拭いておくことです。
窓にシリコンコーティングを施して、断熱します。効果は一か月程度ですが、あまり実感はしづらいみたいです。

良く似たもので「窓断熱コーティング」の場合は10年以上持つようですが、これは業者さんに頼む必要がありますし、効果が確実に認められるかどうかは、難しいところです。

エコガラス(Low-E複層ガラス)であれば、ガラス自体が断熱効果を持つためそういった工夫をする必要がありません。
また、雪国向けのエコガラスの場合、室内へ出ていく熱をほぼカットするため、足元が全く冷えず、窓際も冷たくありません。