快適な住まいに窓は重要

ガラスと熱移動-01

熱は温度の高いところから低いところへ移動し、両者の温度を均等にする性質があります。

そのため、夏は外の空気が「室内へ入ろう、入ろう」としてくるのです。その入ろうとする熱を遮ることが遮熱です。
冬はその逆です。暖まった空気が「外へ出よう、出よう」と移動していきます。壁や床は、その熱の移動を遮ってくれますが、ガラスは熱の移動をさほど防げません。

外の熱を6割以上取り込む原因は、ガラスが赤外線を通すためです。この赤外線が床や壁の温度を上げ、室内の温度を上げます。夏の、熱のこもった室内は、こうして完成します。

夏は遮光や遮熱することによって、太陽光が室内の温度を上げることを防げばよいのです。
厚手のカーテンを閉めることは、遮光という意味で効果的です。すだれやよしずを窓の外に設置すれば、遮光と影が部屋との間にできるため一層効果があります。

グリーンカーテンは、遮光と気化熱効果で冷房の効きを良くしてくれます。
ただし、育てる手間が多少かかっちゃいます。

他には、遮熱フィルムを貼りつける、といった方法もあります。ただし、業者さんに任せず自身でフィルムを貼りつけるには多少の技術が必要になります。しわや、空気、埃が入ってしまうことや、フィルムをうまくカットできず汚くなってしまうことも。業者さんはとても美しく施工してくれます。

しかしフィルムの場合、UVカット効果や飛散防止効果もあり地震等の災害時にも頼りになります。

これらの効果を、ガラス単体でも行えるものが「エコガラス」です。ガラスが遮熱を行うため、熱を室内へ入れません。
つまり、「エコガラス+すだれやよしず」、「エコガラス+グリーンカーテン」で一層効果的、というわけです。冷房の効きも良くなり、節電+省エネになります。